腎臓は沈黙の臓器といわれています。その理由は、腎臓の機能がおおよそ30%以下になるまでは判りやすい不調が現れないため自覚しにくいのです。 逆に、腎不全の症状であるむくみや倦怠感、食欲不振、尿の泡立ちなどから不調に気が付いて受診したら、すでに取り返しのつかないほどのダメージを受けていたり、腎不全がだいぶ進行してしまっていたというケースも少なくありません。ひとたび人工透析が必要なレベルまで機能が低下してしまうと、移植でもしない限り回復する見込みがないというのが怖いところです。そこまでいってしまうと手術や食事療法では腎臓の機能は回復しません。人工透析になれば2~3日おきに5~6時間かけて人工透析を一生受け続けなければならないとなると、それまでの生活も一変します。時間が拘束されるうえ人生の満足度も幸福度も格段に低下してしまいます。体内の毒素を排出するというとても重要な役割をもった腎臓がはたらかなくなったら、カラダは毒素まみれになってしまいます。健康寿命にとても大きくかかわっているとても大切な臓器なのです。
日本人の8人に1人が腎臓病 1300万人もの人々が慢性腎臓病にり患しています。(令和5年2月厚生労働省)2021年末のデータでは約35万人が人工透析患者数です。年々増加の一途です。人工透析を受けるに至る疾患は糖尿病性腎症が最も多く40%をしめています。毎日の食べ物をしっかりと選ぶことで大切な腎臓を守ることにも繋がります。これからの食事の参考にしてください。
避けたい食品添加物の多い食事
【おでん】寒い季節になると食卓に上がるおでんですので、驚かれたかもしれません。ヘルシーなイメージもあるおでんですし、昆布や大根といった体に良さそうな食材が入ったおでんがなぜ体に悪いの??と不思議に思われたかもしれませんね。それには大きな理由があります。おでんの具材には腎臓に良い食材と悪い食材とが入っているからです。気を付けたい食材は「水産加工食品」です。はんぺん、ちくわ、つみれ、さつま揚げなどの練り物には食品添加物の「リン」がとても多く含まれているからです。リンの過剰摂取は腎機能の低下、腎臓にダメージを与え老化を加速する原因であるということが最新の研究でわかってきました。「リンの過剰摂取は塩分以上に腎臓にダメージを与えている可能性がある」ということです。ただしここで間違えないで頂きたいのは、私達人間にとってリンは必要不可欠な物質でもあります。丈夫な骨を維持したり、全身の細胞膜にもリンが含まれていて、細胞の核であるDNAにもリンが含まれています。リンはカラダに重要な成分であることは間違いありません。しっかりと腎臓がはたらいていれば、余分なリンを体外に排出し、リンが骨以外の場所にとどまり悪さをすることはないのですが、日々のリンの過剰摂取が続いてしまうと腎臓が処理しきれなくなってしまうのです。リンが増えすぎてしまうと腎臓に大きく負担をかけてまうのです。多くの人は塩分の過剰摂取には気を付けていますが、リンの過剰摂取は特に気にしない・意識していないという傾向があります。しかも、塩分と違ってリンは味などで判断することは出来ませんのでどんな食材を避けたらいいのかを味などは判断できません。おでんの食材で、はんぺん、ちくわ、つみれ、さつまあげなどの水産加工食品にはたっぷりのリンが含まれています。一方だいこん、こんぶ、卵などの食材はカラダに良い食べ物です。しかし、水産加工食品のようなリンを含む食材からリンがおでんの汁に溶け出し、せっかく体に良い食材にまでたっぷりと浸み込んでしまうという点が残念なところなのです。おでんを食べる時は、自宅で水産加工食品を入れずに作ることをおススメします。
リンの種類は3種類あります
■摂取しても全く体内に吸収されない
→植物由来の有機リン「食べても吸収されず便と一緒に排泄される」
納豆、大豆食品など つまり腎臓を守るために大豆製品を避ける必要はありません
■少し体内に吸収されるタイプ
→動物由来の有機リン「約50%の吸収率」肉、乳製品など あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、肉や乳製品をたくさん食べるのは避けたほうが無難です。
■たっぷり体内に吸収されてしまうタイプ
→無機リン「食品添加物に使用されているリンのこと」で吸収率は90%以上となり、ほぼすべてのリンが体内に吸収されてしまうので、極力避けたいものなのです。
食品添加物が大量に含まれている【スーパーやコンビニの弁当】【ファストフード】も避けたい代表選手です。
怖いのが、小売店内で製造加工しパックした食品は、添加物を使っていたとしても成分を表示しなくても良いという謎のルールがあります。成分表に記載がなければ、どんな添加物が使用されているかなど知る由もない状態です。食品添加物をたっぷり使用していても成分表に表示されていないので、知らない間にどんどん体内に食品添加物を入れてしまうことになるのです。便利だから手早いからというところを追求する食生活では一方で腎臓に負担をかけているのです。腎臓病が日本の国民病であるというのもうなずけますよね。
【加工肉】【インスタントラーメン】ソーセージやベーコンなどの加工肉もリンの添加物がたっぷりと含まれています。成分表示を見れば驚くほどたくさんの添加物の名前が並んでいます。添加物の名前にリンと記載されていない成分が多いのも注意しなければならない点です。例えば「リン酸塩」「メタリン酸」「ポリリン酸」などと書かれていればだれが見ても無機リンとわかりますが、カリウム、ナトリウムの炭酸塩とリン酸塩を原料に作られている「かんすい」や「酸味料」「香料」とリンが含まれているのにも関わらずリンという言葉が入っていません。法律上似たような性質を持つ食品添加物は一括表示で問題がないとされています。加工肉はリンと成分表示されていなくてもリンの添加物が多い代表格です。加工肉やコンビニ弁当、インスタント食品ばかり食べている人は基準値の4~5倍のリンを摂取してしまっているでしょう。たくさんリンを摂取し続けていれば、それだけ腎臓が早くダメになってしまうことになります。加工肉には発がん性物質の「亜硝酸ナトリウム」も含まれています。健康のことを考えるなら加工肉は避けるべき食品です。無機リンを多く含む食品を出来るだけ避けることでリンの摂取量を大幅に減らすことが出来ます。他にも〇〇料、〇〇剤、というこれらの添加物は多ければ多い程人体に悪影響を及ぼします。
添加物を避ける方法
■元の素材がわかる食品を買う 野菜や果物など→天然のリンは体内に吸収される割合が低い
■消費期限が長い食品に注意する→加工食品の中には消費期限の長い物があります。何年も何か月も日持ちするという事は保存料、防腐剤などの食品添加物が含まれているからです。ただし、例外があります。消費期限が長いと言っても植物由来のもの、例えばぬか漬けのような食品添加物が一切入っていなくても長期間保存のきくものがあります。他にも梅干しなども消費期限が長いです。昔から保存がきく健康食として疲労回復や感染症予防に食べられてきました。自然に近い状態なのか人工的な手が加えられているかで判断してみてください。
■着色料に気を付ける →不自然に色のついた食品には合成着色料や発色剤が使用されているので避けましょう。海外では人体に悪影響を与えるため使用禁止になっている合成着色料が日本では平気で使われています。タール色素はアレルギー症状をひき起こしたり、発がん性などが研究で明らかになっています。
■リンが含まれる添加物を避ける→リン酸塩、かんすい、酸味料、香料、乳化剤、pH調整剤、強化剤、結着剤、加工デンプン
ROYAL358店長
丹羽SOD様食品販売会社の出身。丹羽SOD様食品SODロイヤル、Niwana、NewSOD、ルイボスTXなどを30年以上取り扱い、多くの方に丹羽SODのアドバイスを行っている、「丹羽SODアドバイザー」です。個々に抱えるカラダのお悩みに対して、『最適な分包量』を飲むことや、愛飲すると最適な商品を個別のカウンセリングでお伝えします。アドバイスによりお悩み解消までのスピードに差が出ると好評です。また詳しいプロフィールはこちら