今年の節分は2月2日!?節分の行事食とその栄養

お正月も終わり2月が近づくと、スーパーなどでよく『節分』という言葉を目にするようになります。例年は2月3日になることが多い節分ですが、今年の節分は2月2日です。
そもそも節分は『季節を分ける日』であり、立春の前の日と決められています。例年より1日早い2月2日になるのは、天体やうるう年の影響で立春が2月3日になることによるものですが、じつに124年ぶりのことであり、とても珍しいことと言えます。
そんな節分に食べる行事食といえば、恵方巻、煎り大豆(福豆)、いわしなどが代表的ですが、地域によってはくじら、そば、こんにゃく、けんちん汁などを食べるところもあるそうです。
今回はそれら、節分に食べる行事食の栄養や由来について解説してみたいと思います。

恵方巻

その年の恵方(縁起のいい方角)を向いて、一言も話さずに、太巻きを丸かぶりするという風習のある恵方巻です。
節分に恵方巻を食べる意味は諸説ありますが、『7種類の具をつつむことで七福神を表し、福を巻き込んで無病息災、商売繁盛を願う』『太くて長い恵方巻は、鬼が持つ金棒にたとえられ、金棒を食べることで鬼退治の完了を表す』などとされています。
恵方巻の具は7種類と決まっているだけで、ほかに決まりはありません。節分近くにお寿司屋さんや、スーパー、コンビニなどを訪れると、様々な恵方巻を目にすると思います。
豪華な海鮮恵方巻もおいしいですが、栄養バランスを考えると昔ながらの太巻きがおすすめです。高野豆腐や卵、かまぼこ、うなぎなどといったたんぱく質が多い食材に、きゅうりやかんぴょう、しいたけ、大葉などの野菜も加わり、恵方巻一品でバランス満点の食事になります。
しかし市販のすし飯は食塩が大量に含まれ、健康のためにはあまりおすすめできません。ごはん2合分のすし飯には、塩分6gが含まれているのです。成人男性の1日の塩分摂取の目標上限値は8g、女性では7gとされていますので、いかに多いかがお分かりいただけると思います。
少し手間はかかりますが、ご自宅ですし飯を手作りされると安心して食べることができます。
通常すし飯の配合は、ごはん2合に対して酢大さじ3、砂糖大さじ3、食塩小さじ1ですが、その食塩をなしにしてみてください。もともと恵方巻では、具にも味付けされていますし、食べるときには、醤油をつけて食べる人も多いはずですので、意外なほど普段と変わりなく、美味しく食べられます。
食塩不使用のすし飯をつくり、各々好きな具材を巻いて家族で手巻き寿司パーティーにするのもいいですね。

煎り大豆(福豆)

節分と言えば豆まきですが、その由来はもともと邪気が出やすいとされる季節の変わり目に、豆を鬼の目に投げつけることにより『魔滅(まめ:豆の当て字)=魔(ま)を滅(めっ)することができる』と言われています。いわゆる、魔よけのいみです。豆まきに使う豆は必ず煎った豆にしましょう。煎るは『射る』にも通じます。生の豆を使うと、拾いそびれた豆から芽が出て縁起が悪いとされていますので、避けたほうがいいでしょう。
大豆は畑の肉とよばれるほど、良質のたんぱく質を含んでいます。たんぱく質をしっかりととることにより、筋肉や皮膚、髪の状態はよくなりますし、免疫力アップにも一役買ってくれますので、特に寒い時期にはおすすめです。また、女性ホルモン様作用のある大豆イソフラボンもしっかりと含まれていますので、特に更年期の女性にはおすすめしたい食材です。女性ホルモンの急激な減少によって引き起こされる更年期障害が、大豆イソフラボンの摂取によって、軽くなると言われています。
そんな体にうれしい煎り大豆ですが、節分の豆まきに使い、年の数だけ食べたら、そのあとはあまりがちですよね。
ですが実は煎り大豆は大変リメイクしやすい食材なのです。
煎るとナッツに近い食感になる大豆ですので、砕いてサラダにトッピングしたり、溶かしたチョコレートに混ぜて固めなおし、福豆チョコレートにもできます。
そのほかにも、炊き込むことで柔らかい食感に戻りますので、炊き込みご飯に入れたり、煮物に入れてもおいしく食べられます。ぜひ最後までたべてくださいね。

いわし(柊鰯)

鬼が苦手とするとされるいわしの匂い。いわしの頭を柊(ひいらぎ)の葉に刺し戸口に飾っておくと鬼の侵入を防ぐことができると言われています。
ぎざぎざの柊の葉は鬼の目を刺すと言われ、いわしは焼くことで煙が出て匂いを広げることができますので、塩焼きにして食べるのがおすすめです。
匂いが苦手な方はつみれにして、鍋や汁物に加えることで食べやすくなります。ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

節分に食べることの多い、恵方巻、煎り大豆、いわしについてご紹介いたしましたがいかがでしたか。自粛生活の続く今年は特に自宅で手作りの恵方巻がおすすめです。手作り恵方巻を食べて、健康に長生きしましょうね。

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