優等生食品である胡麻の魅力とは

昔から体によいと言われて多くの人に親しまれてきた食材のひとつに胡麻があります。トッピングや調味料感覚で使用されることの多い胡麻は、いろいろなお料理に登場しているでしょう。プチプチの食感や香ばしい香り、風味などさまざまな楽しみ方ができるのも胡麻の特徴です。
しかし、なぜ、体によいのか?そこまで考えている人はもしかしたら少ないかも知れません
。そこで、今回は胡麻の何が体によいのか?取り入れ方について、ご紹介します。

胡麻とは

アフリカのサバンナ地帯が発祥地とされています。胡麻は昔からさまざまな用途として使用されていました。エジプトやインドでは医薬品として使用されたり、神様に捧げる貴重な物として使用されたり、元々は高級品として使用されることが多かったそうです。

中国最古と呼ばれる漢方の原典である「神農本草経」では、不老長寿の食べ物としても紹介されています。

日本でも、「開けゴマ」「誤魔化す」「ゴマをする」など、胡麻にちなんだ言葉が数多く存在するほど、昔から人々にとって身近な食材のひとつであったことがよく分かります。
精進料理でも良質なタンパク源のひとつとして、胡麻を使用した胡麻豆腐や胡麻和えなどの料理が数多くあり、昔から人々の健康を支えてきたと考えられます。

いろいろな栄養成分が含まれている

胡麻油があるように、胡麻の主成分は脂質です。しかし、現代人が不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維なども豊富に含まれています。

意外に思われるかもしれませんが、約20%を占める植物性タンパク質は、私たちの肌や髪の毛を健康に保つために欠かすことができない良質なアミノ酸を含んでいるし、カルシウムや鉄分も豊富に含まれています。同量を食べることは大変なため、なかなかないですが、牛乳の約11倍のカルシウム、ほうれん草の約5倍の鉄分が含まれています。

そのぐらい実は栄養価が高い食材のひとつなのです。

明らかになってきたゴマリグナン類とは

胡麻は体によいとはいわれるものの、なぜ体によいのかその理由については放置されてきてました。しかし、近年、研究される中でその含有量は少量ではあるが、胡麻特有の成分であるゴマリグナン類が注目を浴びています。

このゴマリグナン類の中でも特に有名なのがセサミンと呼ばれる成分です。セサミンは耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか?

元々、胡麻から作られる胡麻油はリノール酸とオレイン酸の不飽和脂肪酸が主成分であることから、酸化しやすい油と考えられています。しかし、ゴマリグナン類に、酸化を抑える働きがあることから、他の食用油(コーン油やサンフラワー油、なたね油、大豆油など)と比較すると、胡麻油は酸化しにくいことが分かっています。

活性酸素とは

油もそうですが、酸化したものは私たちの体をサビつかせてしまう原因となります。そして、このサビはさまざまな体の不調を引き起こす原因になってしまうことが多いのです。そのため、できるだけ酸化してないものを体に摂り入れることが大事です。一方で、体の中で酸化物を増やしすぎないことも重要です。

解毒器官でもある肝臓で多く作られる活性酸素は、適量であれば、ウイルスや細菌などの外敵から体を守ってくれる働きがあります。しかし、過剰に発生してしまうと、体を傷つけてしまう原因になってしまうのです。

通常、肝臓はこの活性酸素を抑えるために、SOD酵素(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)を作り出します。このSOD酵素が十分に作られていれば、過剰に発生してしまった活性酸素を抑えることができます。しかし、現代はさまざまな要因により、活性酸素が過剰になってしまっていることが多く、そのバランスが崩れてしまっている人が増えています。

また、このSOD酵素は40代を過ぎると徐々に分泌量も減ってくるといわれています。

そのため、老化や病気、あらゆる不調の原因となる活性酸素の増えすぎを抑えることができる抗酸化作用の高い物質が注目を浴びています。

活性酸素を除去するサポートもするゴマリグナン類

そんな活性酸素の増えすぎを抑えることができるものに、ゴマ特有成分であるゴマリグナン類です。そして、その中でも特に注目したい成分が有名なセサミンです。

セサミンだけが、体の中に吸収されて肝臓に届いた時に初めて活性化されます。そのため、効率よく吸収されたセサミンが肝臓で活性化することで、高い抗酸化力を発揮できるので、肝臓での活性酸素の増えすぎを抑えるサポートを期待できます。

食卓に取り入れたい胡麻

元気な体を保つための抗酸化作用をもつゴマリグナン類を含んでいる胡麻はいろいろな料理で活躍できる食材です。

ただし、このゴマリグナン類は取り入れてから1日で体外に排出されるとも言われています。そのため、体の中に長期間蓄積されることはないので、日々の食事の中で継続して、少量でもよいので取り入れてあげることがポイントです。

胡麻は炒り胡麻の状態では、殻をかぶっているので、消化しにくいです。加えて、すり胡麻は、炒り胡麻に比べると酸化のスピードが早いです。そのため、効率良く吸収されるためにも、食べる前に使用する分をすってから食べることで、酸化していないセサミンの働きを期待することができるでしょう。

食事で胡麻を取り入れるのは苦手という方は、丹羽SOD様作用食品の中には原材料としてゴマも含まれています。そちらを利用するのもひとつの方法としてよいのではないでしょうか。

 

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