旬の食材

みかんの驚きの健康効果

日本の代表的な果物は、日本の果物の収穫量ランキングナンバー1、全国各地で栽培されていて昔から多くの日本人に愛されている果物みかん。
ついつい1日に2個も3個もパクパク食べてしまうこともありますが、実はこのみかんは美味しいだけでなく健康効果も素晴らしいものがあるのです「ビタミンCが多く含まれ風邪予防になる」それだけではないのです。

 

■健康効果は癌の予防効果■
日本人の2人に1人が発症する癌。みかんには強力な抗酸化物質が多く含まれていて、特に強い抗酸化作用を持ちます。みかんの色素成分はβ―クリプトキサンチンという成分ですが、その成分は抗体をつくり体の免疫力を高める作用があります。これらのビタミンCやβ―クリプトキサンチンは活性酸素から細胞を守る抗酸化作用があります。この抗酸化作用により、身体を老化から守ることができるのです。日本でおなじみの温州みかんは、特にβ―クリプトキサンチンの含油量がとても多く、抗がん作用が期待できます。例えば2015年に中国の医学チームが柑橘類の摂取と食道がんの発症リスクの関連性について調査しております。その結果では、柑橘類を多く摂取していた人たちは柑橘類を摂取しない人たちと比較すると、なんと37%も食道がんのリスクが下がったという結果が明らかになっています。2008年に実施された別の研究では柑橘類を多く食べる人たちは、胃がんのリスクが28%も減少するという結果も出ています。2013年韓国の乳がんに関する権威的な学術誌でも研究結果が発表されており、その内容は柑橘類を多く食べることで乳がんの発症リスクが10%低くなるというものです。世界中でみかの抗がん作用を明らかにしている研究が数多くあるのです。温州みかんは、カロテノイドやフラボノイドを多く含む食べ物で、柑橘類の中でもトップクラスに強い抗がん作用が期待できる果物ということです。

 

■どこにその抗がん作用の栄養がふくまれているの?■
じつは果肉の部分よりも、皮の部分に多く含まれているのです。皮に含まれるビタミンCは、果肉のほぼ3倍です。β―クリプトキサンチンの含油量も皮の部分の方が多く含まれているため、皮を捨ててしまうのはもったいない食べ方ということになります。もちろん残留農薬などの危険性を考えて無農薬のものを選び、皮まで調理して食べてみましょう。皮ごとミキサーにかけてジュースにするなど、色々な方法があります是非皮ごと食べて、みかんの栄養を余すことなく摂取しましょう。

 

■血液を元気に若返らせる効果■
血管や血液にも強力に作用し、若返りをサポートしてくれます。その結果みかんを食べ続けることで、高血圧脳卒中心臓病などの恐ろしい、心血管系の病気を予防することもできます。みかんの皮の裏側についている白い部分やみかんをむいたときに房についている白い筋には、ヘスペリジンというポリフェノールの一種が含まれております。このヘスペリジンは毛細血管を拡げたり、毛細血管の壁を強くする作用があります。毛細血管が強くなることでカラダのすみずみまで血流が促進されることにより、全身の細胞にきちんと酸素や栄養素が行き届くということです。また老廃物の回収も速やかに進むので全身の細胞が若々しくなっていきます。またみかんにはカリウムやフラボノイドも多く含まれているため、血中に含まれている余分な塩分を排出したり、悪玉コレステロールを減少させ血圧を下げる効果も期待でき、これが心血管系の病気の予防になるのです。具体的な研究では、日本の自治医大学が2011年に発表した研究によると、柑橘類をよく食べる人は脳卒中や脳梗塞を発症する可能性が低くなるという結果が明らかになっています。また2018年には柑橘類に含まれるビタミンCやカロテノイドを多く摂取している人ほど、心血管疾患や全ての癌の死亡リスクが下がったという、分析結果が報告されております。みかんの筋にはノビレチンというフラボノイドも含まれています。このノビレチンにも強い抗酸化作用があります。血液の免疫力を高めて血糖値の上昇を防いだり高血圧や動脈効果の予防といった効果も期待できます。ただしこれらのフラボノイドは、みかんの果肉部分にはほぼ含まれておりません。皮の裏側の白いボソボソとした部分や、薄皮の白い筋などのあまり味がしない部分にフラボノイドが含まれているのです。

 

■認知症の予防効果■
みかんは私たちの体だけでなく、頭にも良い影響をもたらしてくれます。特に期待できるのは認知症の予防効果です。フラボノイドの一種の、ノビレチンには強い抗酸化作用や抗炎症作用から認知症の予防効果も期待できるのです。みかんの認知症に対する効果は様々な研究で実際明らかにされております。例えば2017年に東北大学で実施された研究では、柑橘類を食べる頻度が週に2回以下の人に比べ週に3から4回食べる人は認知症を発症するリスクが8%下がることが分かっています。さらにほぼ毎日食べる人の場合であれば認知症のリスクは14%も低下するという結果でした。他にも2014年の研究ではみかんの皮に含まれているフラボノイドには強力な抗神経症作用があることが確認されております。この抗神経炎症作用というのは脳の炎症を抑えて神経細胞を守ってくれる能力のことで認知症の予防に働いてくれるというわけなのです。実際に抗神経炎症作用があるとされる漢方薬やサプリメントが認知症の予防や治療に効果があるという報告もございます。そのような強力な効果は、みかんを丸ごと食べるだけで得ることができるというわけです。

 

■みかんを丸ごと食べる■
果肉よりも、皮や皮の内側の白い部分や筋などは、捨てて食べていた人がほとんどではないでしょうか?皮をむいて白い筋を丁寧に取り除いて、果肉を食べている。はい、私もそうでした。でもこれらの内容をしってしまったら、そうですよね、重要な健康効果の部分を捨ててしまうなんてあまりにももったいないですよね。これらの健康効果を得るために「みかんを丸ごと食べる」には、どんな調理法があるのでしょうか。皮ごと食べるのでしたら、残留農薬が心配になりますね。次の方法で取り除きます。
●流水で洗う
●専用洗剤で洗う
●食用の重曹で洗う
●酢水で洗う

 

■皮までおいしく食べられそうなレシピをネットでさがしてみましたのでご紹介します。
【みかんの皮ごとはちみつ漬け】
良く洗ったみかんをざく切りにして、清潔な瓶に入れてはちみつを入れます。皮ごと食べられますし、ヨーグルトなどのトッピングにどうぞ

こちらの【みかんの皮ごとはちみつ漬け】を利用したレシピ
▼▼▼
【みかんソース】
チキンソテーまたはポークソテーをふつうに作ります。このあとの肉汁に【みかんの皮ごとはちみつ漬け】を
お好みの量を入れて、鶏がらスープの素を小さじ1程度と醤油小さじ1と入れて味がなじんだら、
チキンソテーまたはポークソテーにかけます。さっぱりとしてみかんも皮ごと美味しくいただけます

 

【みかん酢】
良く洗ったみかんを1㎝くらいの輪切りにします。リンゴ酢200mlに はちみつ50gを入れてよくかき混ぜて、保存容器に輪切りにしたみかんと合わせます。みかん酢はダイエット効果が高い。室温で1日置けば出来上がり、このみかん酢大さじ1に炭酸水200mlでみかん酢ドリンク。このドリンクを毎日飲んで2週間でマイナス5キロ体重が減ったそうです。

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