レモンバームは、新鮮なレモンを思わせる香りで、栽培しやすいハーブの一つとして日本でも広く普及しています。
この記事では、レモンバームの効能や歴史、使い方について紹介します。
レモンバームは、地中海沿岸原産のシソ科多年草の植物で、高さ60cmほどのやぶ状になるハーブ。和名は「セイヨウヤマハッカ」または「コウスイハッカ」といいます。夏に白色または黄色の花を咲かせます。
学名の「メリッサ」はギリシャ語で「ミツバチ」を意味し、ミツバチを引き寄せる植物としても古くから栽培されてきました。
レモンバームは、古代ギリシャ・ローマ時代からメディカルハーブとして利用されてきました。ワインに漬け込んで利用した記録が残っています。
レモンバームの原産地南ヨーロッパでは、8~9世紀には「長寿のハーブ」と信じられ、ヨーロッパに浸透しました。錬金術師としても有名なルネサンスのスイスの医師「パラケルスス」は、レモンバームが心臓への鎮静作用を持つことから「不老不死の霊薬」と呼んで珍重したと伝えられています。
レモンバームは、ハーブティー以外に、生葉はサラダやお菓子の風味付けに、葉を精油としてアロマテラピーとしてなどさまざまな用途で親しまれています。
レモンバームには、リナロールやシトラール、ゲラニオール、シトロネラ―ル
などの精油成分が含まれています。レモンバームの葉からの抽出率が大変少ないため、貴重で高価なものとなっています。動揺やパニックで高ぶった感情を鎮めると同時に、落ち込みや脱力感を取り去り、心のバランスを整えるとされています。
主な効能は以下の通りです。
など
ディフューザー(芳香拡散器)を使って室内にレモンバーム精油の香りを拡散させます。ティッシュペーパーなどに精油を垂らして吸入法を行ってもよいでしょう。
無香料シャンプーにレモンバーム精油を入れて頭皮を洗います。レモンのような香りが気持ちを明るくしてくれるでしょう。
レモンバームティーはクセがなく飲みやすい味で、「毎日飲み続ければ長生きする」と言われるほど、健康効果に期待が寄せられています。
レモンの香りが特徴で、酸味はなく、ほんのりとした甘みが楽しめます。
レモンバームは紅茶やほかのハーブとミックスして楽しむのにもぴったりです。特にレモン系やミント系のハーブとの相性は抜群です。
鎮静作用や神経の疲れをとる効果、発汗作用、解熱・解毒効果が期待できるので、風邪のひき始めにお茶として飲むのもよいでしょう。
生葉をハーブティーとして使う場合は、そのつど葉先を摘むようにしましょう。ハーブティーから立ち上がる香りには、アロマテラピーと同じような効果が期待できます。
1杯目で有効成分の約80%が抽出されるため、2杯目以降は抽出時間を長くして、残りの有効成分と香りを楽しむとよいでしょう。
新鮮な葉をちぎってサラダやマリネ、デザートの彩りとして加えると、いつもとひと味違ったおいしさを楽しめます。
焼酎やワインにつけてリキュール代わりにすることでも、レモンバームの香りを楽しめます。
レモンバームは他のフレッシュハーブと違い、スーパーで売られていないことが多いため、自分で育てるのがよいでしょう。
レモンバームは寒さに強く、高温多湿にも耐える植物です。丈夫なハーブで、種や株分け、こぼれ種でもよく増えます。手軽に栽培を楽しみたい方、初めて挑戦する方におすすめのハーブです。種まきは春と秋にまき、開花は2年目の初夏になります。発芽する力が強く、地面に直まきしてもよく育ちます。
6~7月には白くかわいい花が咲きます。花の咲きはじめごろが最も香りが良くなります。
レモンバームの効能や歴史、使い方、育て方について紹介しました。レモンバームはガーデニング初心者の方でも育てやすいハーブの一つです。手塩にかけて育てたレモンバームをハーブティーや料理に利用するときは何にも変えがたいうれしさを感じるでしょう。
この記事が、これからレモンバームを取り入れてみたい方の参考になれば幸いです。
ROYAL358店長
丹羽SOD様食品販売会社の出身。丹羽SOD様食品SODロイヤル、Niwana、NewSOD、ルイボスTXなどを28年以上取り扱い、多くの方に丹羽SODのアドバイスを行っている、「丹羽SODアドバイザー」です。
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